2011年12月19日月曜日

評価について考える


久しぶりの更新ですが、珍しく別の方向性で書きたいと思います。
ユーザーレビューの増えたこの時代。そこで評価の基準となるのはその製品について書かれたレビュー記事の内容。

そこで、大切な事が1つあることに気付いたので書こうと思います。

ユーザーレビューのユーザーとしての立場とそれを見て実際に使う人の立場を考える。


昔の事ですが、生放送でDJをやっていた時にこんな事がありました。

私はその時のタイトルに「作業用BGMにでもどうぞ」と書いていたのですが。

コメントに「作業用BGMにするかどうかはリスナーが判断することだろw」みたいな事を書かれたのが記憶に残っています。

確かに、少し考えれば当然のことだと判るのですが。

でもこういう事って結構あると思うんですよね。

それでふと思ったのがユーザーが投稿するレビューの記事。

自分も結構使ってしまうのですが、例えば「使いやすい」「見やすい」などの感覚的な意見。

これって一見すると 沢山の人が使いやすいと言っていれば、それは誰でも使いやすいものと感じてしまうのですが。

よくよく考えるとそんなわけないんですよね。あくまで「使いやすい」というのはその環境に慣れやすいというだけであって誰しもが使いやすいというわけではないのですよ。

例えばOS。Windows、Mac、Linux。おおよそ別けるとこの3つだが。

Windowsを最初に使っていて、それに慣れてしまっている人というのはWindowsが使いやすいの基準になる。

逆にMacを最初に使っていて、それに慣れてしまっている人というのはMacが使いやすい基準になる。

仮にWindowsに慣れている人がMacを使えば、多分使いにくいというだろう。

またその逆も成り立つ。

それぞれの立場によっても使いやすいという意味が変わってくる。

例えば、Linuxの存在。Linuxは普及はしていないが無くなる事もない。

それは何故かといえば、Linuxでしか使えないソフトウェアというものが存在するからだ。
研究分野において、ライセンス管理が複雑で高価なソフトウェアというのはネックになりやすい。また、フリーであるが故に自由度も高くOS自体をカスタマイズし、研究分野に特化したクラスタードを組んだりすることも出来る。また鯖分野でも同様な部分が見られる。

そういう人達というのはLinuxに慣れているわけだ。

その人達からすれば、Linux以外のOSというのは考えられない。その人達が仮にWindowsやMacを使って使いやすいかと聞かれれば「いいえ」という人もいるだろう。


つまり全てにおいて使いやすいという人がいるわけだ。

では、何故シェアが生まれるのかといえば、使いやすいという点が重要視するべき点ではないからだ。

人間である以上、慣れというものがある。これはいい意味でも悪い意味でも人間に備わっている機能の1つだが。

そのOSに慣れてしまうと他に移行するのは中々難しいものだ。

例えばの話、作業効率を考えても新しいものに移行する場合は使いやすさというのを考えるだろう。

その場合、基準となるのはその人が今使っているOSだ。

例えばの話、それがWindows2000だったとしよう。Windows2000はNT系の安定性を受け継ぎ比較的安定しているOSと言える。XPやVistaが出てもなお使い続けているユーザーがいるほどだ。

私も2000のサポートが切れて不便と感じるようになるまでは使い続けていた。

だがしかし、XPも非常にユーザーの評価が高いOSであった事は間違いない。

だが何故すぐ移行しなかったのか。と聞かれれば、それは2000に慣れてしまっているからだろう。

2000とXPのユーザーインターフェースはあまり違わない。だがそれ故に2000の安定性やOS自体のメモリ占有率の少なさという方が凄く魅力的だったのだ。

ならXPである必要性はないわけで、XPを私が導入したのは最終型であるSP3からだった。

だがここで面白い例えをしよう。

例えば、Windows meに慣れている人がいたとしよう。meは正直いろんなユーザーから批判を浴びる結果となってしまった。

そしてWindows Vista。こちらもユーザーの評価は高くなかった。

では、Windows meからWindows Vistaに移行した場合どうなるか。

Windows meに仮にも慣れているとすると、エラーやバグなどものともせず、平気でそれを許容出来る慣れといものを備えている事になる。

Windows Vistaはmeに似た特性を持っている。

すると多分、その人はVistaを使いやすいと言い出すのである。


結論として何が言いたいかと言うと、人それぞれで慣れているレベルというものがある。なので「使いやすい」というのは凄く抽象的で評価する基準としてはとても曖昧なものだということ。

みんなが使いやすいって言うから買ってみたけど、使いにくかった。なんて事が起きるのもそのためだ。

そのものを正しく評価するのであれば、やはり現実的な数値を出す必要がある。ということになる。だが実際にはそういう事を行うのは難しい。特にコンピューターに関しては。

なのでもちろんそのワードを使ってはいけないと言うわけではなく、それを中心として評価してはならないという事。それを見る側がちゃんと考えて判断するという事だ。

キーボードやマウスなんかで、人によって使いやすい使いにくいはわかれるというのは、以上の事が特に大きく出るためだ。雑誌やカタログなんかで見るとキーボードの場合は打ちやすさをキーピッチなどで評価したりするが。打鍵感はまたマチマチでそれだけで評価するのは難しい。

なので実際に見に行って触って試すのが一番だったりする。

よくネットで注文しちゃう人とかもいるけど、私の場合はやはり実際に見に行ったり触ったりする。

どんなにユーザーレビューが多くて評価が高くてもやはり買う時は実際にお店にいく。
それは単にそのものを試すだけでなく、店員さんが面白い情報を持っていたりするし、他のお客さんが面白い話をしていたりする事があるからだ。
こういうのは実際に行ってみないとない事だったりする他のお客さんの会話を盗み聞きするみたいに聞こえるだろうが、勝手に入ってくる情報っていうのはそのまま聞き流すのは勿体無いというものだ。意外と重要なキーワードが入ってくる事もある。

まぁ、というわけで私のちょっとした意見でした。色んな意見があると思いますが参考になればと思います。

そういえば、スマートフォンはAndoroid、Windows、iphoneOSと有名どころが揃ったわけですが。

私はAndoroidがシェアを握るんじゃないかと思っています。

何故かって?似てるんですよ。パソコンでいうとこのWindowsに。

WindowsPhoneはWindowsという名前はついているけれどパソコンのWindowsとは使い勝手が違う。

そして操作性はAndoroidに似ている。AndoroidにOfficeがついただけと言った感じだ。だがしかし、そもそもOfficeをあの小さな画面で使うツールなのか?ということを考えると思ったより重要でもない事に気付く。

その点で既にAndoroidに幅広いフリーソフトが転がり始めている。

この点はパソコンでいうWindowsに似ている。またコンピューターウイルスが多いという点においてもだ。

大きくなればなるほど、それに反感を持つものは増える。ということは、ウイルスが多いというのはそれだけそのOSにウイルスを作るだけの価値があるという事がいえる。

それに対するiphoneOSというのはやはり大きくなれないのである。もう1つ、フリーソフトが多いというのは何が重要かというと。十人十色の使い方が出来ること。それはつまり万人が万人分の使い方が出来る証拠になるのだ。

ということでAndoroidがシェアを握ると個人的に思っています。

将来的に私もiphoneではなくAndoroidに移行予定です。というか追加予定っていうのかな。

ガラケーはガラケーの良さ、ガラケーである意味がまだある。それは電話としての使いやすさであったり、バッテリーの持ちであったり。

じゃあスマートフォンはと聞かれれば、まだ少なくとも私はあまり意味を見いだせない。

ここにも慣れというのがあるが、私はそれ以外にも理由がある。

Andoroidをもし使うのであれば多分私はタブレットを買うだろう。しかもキーボード付きのね。

やっぱり慣れている環境を少しでも引き継いでくれている方がいいというのもあるし。文章を打つツールとしてタッチパネルは不得意だ。

そしてスマートフォンはバッテリーの持ちが短いだけでなく入力機能としてやはり弱い。そして、もし持ち運ぶ事を考えた場合。

スマートフォン、ガラケー、タブレット、ノートPCを持ち運ぶ事になるぐらいであれば。

ガラケー、タブレットで済ませると思う。

もしくは従来のようにガラケー、ノートPC。

なんせタブレットは軽さを活かす必要がある。それにある一定の使い方であればノートPCである必要はない。特にキーボードがついていればほぼ同等だ。

それでいてノートPCよりも軽くバッテリーの持ちは長い。

もしそれを買ったらノートPCの役目はないだろって思うかもしれないけど。

私の場合は、NI TRAKTOR DUO 2というものがありまして。

そう。PCDJをする時に使うのですよ。

流石にPCDJはタブレットでする気にはなれんのでw精度的な面でもまだDJのような激しいスクラッチやフェーダーコントロールに使うのは向いていないと思うんですよね。あとはエフェクトや録音を使うとARMのスペックではちょっとキツイよね。という点もある。

やっぱりコントローラーの精度と強さはそれ専用に作られている意味があるのですよ。

まー話は長くなりましたが、評価はあくまで参考に、特に抽象的な部分は実際に確かめる必要があるよ。という事が言いたかったのでした。

ではでは。




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